注目を集める｢マインドフルネス｣ってなに？取り入れるメリット

ストレス社会と言われる現代、心身に対するケアを意識している人は少なくありません。そこで、近年さまざまな業界で注目を浴びているのが「マインドフルネス」です。

ビジネスやスポーツなどで取り入れられたのをきっかけに、有名企業にも採用されるなど多方面で活用され話題になっているのをご存知でしょうか？今回はその「マインドフルネス」がどのように役立つのか詳しく解説していきます！

マインドフルネスとは？

出典：photoAC

｢マインドフルネス｣とは、今、目の前にある現状だけをそのまま捉える意識方法のことです。何かしらの行動をしているとき、過去や未来のことは考えずに「今この瞬間」にだけ集中する脳の動きを表しています。

たとえば、目的地に向かって歩いている時に「昨日のうちにやっておきたいことがあったな～」「お腹が空いたからコンビニ探そう……」というように、最初の目的とは無関係な事が頭の中を駆け巡っていませんか？

 これは、今この瞬間の「歩いている」という行為に集中出来ずに、過去や未来に気が取られている状態です。「足を動かしているぞ」「目的地まであと5分の場所まで来た」「汗をかいてきたな」というように、その場の状況を淡々と捉えることがマインドフルネスの考え方です。

マインドフルネスの効果とメリットとは？

・集中力が上がる

マインドフルネスの特徴は、ただ淡々と「今」に意識を集められるようになるという点です。マインドフルネスを行なえば、何かを行う際に過去の失敗を思い出して緊張したり、先のミスを恐れて不安になったりはしなくなります。現時点における行為には必要のない感情に振り回されることがなくなり、常に目の前にある現実だけに向き合えるようになるのです。考え事が出て来ても「今関係無いことを考えている」と認識することができ、今に気持ちを戻すことが出来るようになります。無駄な思考を捨てることで今に集中することができるので、その場に見合った力を出し切れるようになります。

・プレッシャーや不安に強くなる

先ほどから出てきているように、マインドフルネスによって過去や未来に気を取られることがなくなり、現状に対する集中が削がれることがなくなります。つまり「昔嫌な思いをしたな」「もし次も同じ状況になったらどうしよう」というネガティブな感情が湧いてくるのも防げるのです。そうなることで積極的にチャレンジしたり、本番で確実にベストが出せるようになったり、プレッシャーや不安に負けない精神の強さにもつながります。

・ストレスを溜めない

瞑想を行うことで脳にある扁桃体の活性化が抑えられます。扁桃体とは、不安や恐怖を感じる部分なので、扁桃体の活動が弱まることでそれ感じづらくなり、ストレスが緩和されていきます。また、瞑想を日々続けることでストレスに関する遺伝子が減少することもわかっていて、ストレスを貯めこまない体質になっていきます。

・不眠症・不安障害の改善

瞑想は、自律神経のバランスを整える効果があります。ストレスを感じている時は常に交感神経が優位になってしまい、夜もしっかり眠ることができなくなります。

 瞑想を通じてストレスが減少していくと、副交感神経が優位になり自律神経のバランスが整ってきます。自律神経のバランスが整うことにより、不眠症・不安障害などの症状が改善していきます。

マインドフルネスの種類

・呼吸瞑想

・歩く瞑想

・ボディスキャン瞑想

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1. 呼吸瞑想

呼吸瞑想は、意識を自分の呼吸に向けるという方法です。

呼吸をする時に、どこから空気が入ってきて、どのように抜けていくのか。そして、肺の伸縮を感じることを目的にしています。

＜やり方＞

①浅めにイスに腰掛ける

②背筋を伸ばしゆっくり息を吸って、息を止めることなくゆっくりはき切る。

はじめは3～5分、慣れてきたら10～20分行なってみましょう。

2. 歩く瞑想

歩く瞑想では、身体の動きに意識を向けます。身体の動きに意識を向けられるようになると、重心を感じることができ、注意散漫な状態から集中できるようになったりします。

＜やり方＞

①体の力を抜く

②リラックスした状態で地面に立った自分の足の感覚に注意を向ける

③ゆっくりと歩きながら、足の動き、その感覚を意識する

5分～10分程行なうことから始めてみましょう。

3. ボディスキャン瞑想

ボディスキャン瞑想は、筋肉のこわばりや知らずに感じている緊張感に目を向けます。

夜、なかなか寝付けない人や、体の疲労感が抜けない人が、日々の疲れに気づき回復しやすくなります。

＜やり方＞

①仰向けに寝る

②呼吸を整えながら、身体の各部位に意識を集中させる

例)

足のつま先に意識を集中させ、つま先が温かくなるような意識をする。吸い込んだ空気を、つま先に届けるイメージをしながら、不快な感覚があるのであれば、それを吐き出して、循環している感覚を持ってみましょう。

これを各部位で行ないます。

一日少しの時間からでいいのでぜひ取り入れてみてください！