季節の変わり目、咳が止まらなくて夜眠れない時の対処法と予防法！

段々と過ごしやすい日が多くなってきました！

この季節の変わり目は、体調を崩しやすい季節です( ; ; )しつこい咳で夜も眠れないことが続くと、寝不足で体力を消耗してしまったり、ひどくなると咳による刺激を受け続けた肋骨が折れたり、ヒビが入ったりすることもあります。

今回は夜になると咳が出る原因、その場でできる対処法と、のどを守って咳を予防する方法を紹介します(*^^*)

どうして夜になると咳が出るの？

出典：photoAC

１.副交感神経が優位になる

私たちの身体は自律神経の働きにより、自分の意志とは関係なく呼吸や体温、免疫などの機能が調節されています。

自律神経には、身体を活発にする「交感神経」と、リラックスさせる「副交感神経」があり、この2つがうまくバランスを取り健康を維持しています。

交感神経は昼に起きている時に優位になり、副交感神経は夜に眠っている時に優位になるのですが、夜になって副交感神経が優位になると、身体の緊張が緩むことで気管支が狭くなります。そのため、昼より夜のほうが咳が出やすくなるのです。

２.乾燥や冷気で気管支が刺激される

明け方になって気温が下がったり、睡眠中の口呼吸で喉が乾いたりすると、気管支の粘膜が刺激され、咳が出やすくなります。

エアコンや扇風機をつけっぱなしにして寝たり、薄手の寝具のままで寝ていると睡眠中に身体が冷えてしまい、咳が出ることがあります( ; ; )

また、エアコンの機種によっては、除湿機能で湿度が下がることもあるので、乾燥による刺激が重なることもあります。湿度を上手くコントロールしていきましょう。

咳がひどくて眠れない夜の応急処置

出典：photoAC

咳がひどくて眠れない時の対処法には、

・のどを温める
・水分を補給する
・寝る時の姿勢を変える

という3つの方法があります。

１.のどを温める

のどが冷えてしまうと気管支の粘膜が刺激に敏感になるので咳が出やすくなります。首にタオルやネックウォーマーを巻いて寝たり、温かい飲み物を飲んだりして、のどを温めてみてください。

２.はちみつ、水分を補給する

のどが乾燥していると、やはり気管支の粘膜が敏感になって咳が出やすくなるので、水分を補給しましょう。ただし、冷たい飲み物はのどを刺激するので、温かい飲み物をとってください。咳にはハチミツが有効だとする研究結果があるので、スプーン1杯程度のハチミツをお湯に溶いたものを、少しずつ飲むのも◎。

３.寝る時の姿勢を変える

咳がひどくて呼吸が苦しい時は、横を向いた姿勢で寝ると、少し楽になります。

背中をクッションなどで支え、上半身を少し高くした姿勢で寝ると、気道が開いて呼吸が楽になります。

のどを守って咳を予防する方法

１.うがいをする

うがいには、口の中やのどに付いた菌やホコリ、アレルゲンを取り除く効果があります。

口の中をきれいにする「ブクブクうがい」をし、のどの奥をきれいにする「ガラガラうがい」を各15秒ほど行いましょう。

うがいは水道水で行いましょう。お好みで、緑茶や紅茶でうがいをしても構いません(*^^*)

市販のうがい薬は特に必要ありませんが、病院からうがい薬が処方された場合は、それを使用してみてください。

２.寝室の環境を見直す

ホコリやダニによる刺激も、咳の原因となります。アレルギーのある人はもちろん、アレルギーのない人も、寝室はなるべくこまめに掃除し、寝室のエアコンのフィルターも定期的にきれいにするとなお良いでしょう。

空気が乾燥する時期は、加湿器をつけたり、寝室の中に濡れたタオルを干しておいたりして加湿しておくと、咳がやわらいだり、痰が出やすくなることがあります。

３.刺激の強い食べ物・飲み物を控える

唐辛子やわさびなど辛みの強い香辛料や、ビールなど炭酸が強い飲み物はのどに刺激を与えます。のどの調子が良くない時や、咳が気になる時は、控えるようにしましょう。

４.喉の使い過ぎに注意

長時間のおしゃべりやカラオケ、スポーツ応援などでのどに負担がかかると、気道の粘膜が弱り、咳が出やすくなります。

喉の調子が気になる時は、声を使うのを控え目にしてください。

５.禁煙する

タバコの煙は気道に刺激を与えます。タバコを日常的に吸い続けていると、次第に呼吸器の機能が低下します。低下すると肺などに溜まった汚れを外に出すために咳が出るようになります。

特別な治療をしなくても、禁煙しただけで咳が止まる人もいます。喫煙していて慢性的な咳に悩んでいる人は、ぜひ禁煙にチャレンジしてみてください。

ここまで、夜中に咳が出て止まらない時に自分でできる対処法と、のどを守って咳を予防する方法を紹介しました(*^^*)

しつこい咳に悩んでいる人は、ぜひ試してみてください。

それでも、2週間以上咳が止まらない場合は、「喘息」や「咳喘息」など呼吸器の病気にかかっている疑いがあります。なるべく早めに呼吸器内科を受診して、専門医に相談してください。