休んでいるのに疲れてしまう？頭の疲れ「脳疲労」に要注意！

仕事や子育て、学校などで毎日忙しく「何となくずっと疲れている」「休んでいるのに疲れが取れない」という不調はありませんか？
実は体力や年齢のせいではなく、頭の疲れ「脳疲労」が影響しているかも知れません。色々な疲労感は体だけでなく脳が原因との研究もあり、最近では脳の疲労が注目されています。心や身体の不調だけでなく、生活習慣病まで引き起こす可能性もあると言われている脳疲労について解説していきます！

やる気が出ない、集中力がないのは「脳が疲れた」サインかも？

出典：photoAC

私たちが疲れを感じる時、大抵の場合は日々の忙しさや、運動をたくさんした、慣れないことをしたなどが原因だと思う人は多いのではないでしょうか？しかし最近ではストレスにより、脳の自律神経が疲れてしまうと全身の疲労感に繋がると言ったことが分かってきました。脳はそもそもたくさんのカロリーを必要とする器官。身体が疲れる原因は、身体ではなく脳が悲鳴を上げているケースも考えられるのです。
休日は体をゆっくり休めたはずなのに、全然疲れが取れなかった！次の日も身体が重くてやる気が出ないと感じるケースもあります。これは、「私たちがボーッとしている間にも、脳はたくさん働いている」影響なのです。

休んでいるのに脳は働いている！？

ぼんやりしている状態でも、脳が活発に働く領域があることは、アメリカの神経学者が「デフォルトモードネットワーク」と名付けたことで広く知られるようになりました。昔は人間がぼんやりしている時は脳の活動もぼんやりしていると思われていましたが、実際には脳内のネットワークが活性化され、脳の消費エネルギーのかなりの部分を使っていることが分かってきたのです(；；)
デフォルトモードネットワークには、蓄積した情報を整理するなど大切な役割がある一方で、本人はぼんやりしているつもりでも、脳がデフォルトモードネットワークを通じて活発に活動している可能性かまあり、これが過剰に働き続けると「集中力が無くなってきた」「イライラしやすくなった」「やる気がでない」「休んだのに疲れが取れない」といった「脳疲労」の状態になると考えられています。
「なにもしてないと余計に疲れる」と感じる人は、もしかすると脳疲労が続いているかもしれません！

脳疲労を放置しているとこんなことになる！

ではその脳疲労を、放っておくとどうなってしまうのでしょうか？

・朝起きるのがつらい
・朝までぐっすり眠れない
・記憶力が低下してくる
・ぼんやりする時間が増えた
・訳もなくイライラする
・飽きっぽくなってくる
・食事が楽しくない、美味しいと感じない
・便通が悪くなる
・目が乾く、目が疲れる

これらの症状を放っておくと、脳の機能が著しく低下してしまい、頭痛やめまい、動悸や息切れ、下痢や便秘など自律神経失調症の症状が現れるようになります。さらに、食欲のコントロールも出来なくなってきて、肥満や生活習慣病のリスクが高くなったり、認知症やうつへと繋がったりする恐れもあるのです。
体調がおかしいなと感じたら、そのままにしない事が大切です。

脳疲労かも？と感じたら心がけたいポイント

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身体の疲れと同様に、脳の疲れもそのままにしないですぐに対策することが大切です。
基本的には
・睡眠
・食事
・運動
が全ての健康の要ですが、今回はそれ以外で意識できるポイントをお伝えします！

・1時間に5分ほどの休憩時間をとる

パソコンや、スマートフォンは私たちにとって切っても切れない存在ですが、長時間使い続けると脳が酷使されて情報処理能力が下がってしまいます。出来れば1時間詐欺したら、5分でいいので休憩をとるようにしてみましょう。こまめな休息はリフレッシュにもなります。作業中に「飽きたな」と感じた時が休憩ポイントです！

・インターネットに頼らず、自分の足で欲しい情報を探してみる

インターネットを使えばほとんど大体のことが事足りてしまう今だからこそ、それに頼らない時間も作ってみましょう。例えば、本屋さんに行って気になる本を探す。グルメサイトの情報は見ずに、美味しそうなお店を見つけたり、近所をお散歩しながらお気に入りのカフェを探す。自分の五感や直感を信じて欲しいものを探すこともデジタル化された毎日の中で大切になってきます。

・何も考えない時間をあえて作る

なーんにもしないぞ！という時間をあえて作ってみるのもオススメ。脳を休ませる時間を作ってあげましょう。「何も考えないように……」と意識すればするほど何か考えてしまうという人は、行き先を決めずに少し長めの距離を歩くのがオススメです。できれば信号などがない、広くて安全な散歩道がベスト。ただ目の前のことだけに意識を向ける一種の瞑想状態になり、脳がリラックス出来るでしょう。

脳を労わって、健康的な毎日を過ごしましょう！

様々なことがデジタル化され、パソコンやスマートフォンに接する時間が増えた現代だからこそ、改めて脳のお休みを意識してみませんか？日々忙しく働いてくれる脳を労わって、心も身体も健康的に過ごしていきましょう！